影を射す 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 錆びた街の奥 息止めて歩いて 足音が夜を裂く 誰もいない ざわめきが胸の奥 擦れて響いて 逃げたいのに 目は逸らせない [Pre-Chorus] 光と影 その境目 踏み越えるたび 心が軋む でも 止まれない 選んでしまう [Chorus] 影を射す その瞬間 砕けた未来でも構わない 壊れても まだ見たい 明日じゃなく 今を [Verse 2] まぶたの裏で 色が反転 痛みをなぞる指先が震えて ひび割れた空 雨が落ちて 昨日の自分を 洗い流して [Pre-Chorus] 手のひら透かして 掴めない答えも それでも 手を伸ばす もがいてでも [Chorus] 影を射す その瞬間 砕けた未来でも構わない 壊れても まだ見たい 明日じゃなく 今を [Bridge] 声が途切れても 拾い集め 名前もないまま 呼びかける 夜を越えて 裸足のまま 新しい音になる [Final Chorus] 影を射す その瞬間 砕けた未来でも構わない 何度でも まだ見たい 壊れても 今を ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|影を射す ## 錆びた街を抜けるたび、胸の奥で小さな音が軋む。 足音が夜を裂き、ひび割れた空が頭上で崩れかける。 息を止めてもざわめきは消えず、影と光の境目で足が止まる。 それでも、この曲はそこから始まる。 逃げたいのに、目は逸らせない。 砕けた未来だとしても、いまの自分を選び取るしかない。 手を伸ばすたびに痛みが走るけれど、その痛みこそが生きている証になる。 雨は昨日を洗い流し、震える指先は次の答えを探す。 壊れることと生きることが同じ線の上で交わる夜、 心臓の鼓動が、確かにまだここにあると教えてくれる。 「壊れても まだ見たい」──この一行は、 暗闇の奥で未来を選び直す決意の言葉だ。 夜を越えたその先で、裸足のまま、新しい自分を始めるために。 |