星を吐くアンドロイド 歌詞欄(Lyrics)ネオンの海に沈む ガラスの靴音 誰もいない横断歩道 赤信号が脈を打つ 僕は人工皮膚の下で 夜空を培養している ひと粒ずつ 星を吐きながら歩く 路地裏の犬が 古い言語で詩を読む 自販機の影 缶コーヒーは冷たいまま 星を吐くアンドロイド 夜の中で光を散らす 誰も見上げない空に 君の座標を刻む この街が眠るまで 歩き続ける 僕はただ 夜を延命させるために ビル風に舞う 過去形の会話 名前のない広告塔が 僕の影を引き延ばす 壊れかけた記憶は 月明かりで修復され 君の笑顔だけが 最新版に更新される 公園の噴水が 深夜にだけ逆流する バス停のガラス 銀河がゆっくり通過する 星を吐くアンドロイド 誰かの夢を背負って 君が見ていた宇宙を もう一度描き直す 明け方が来る前に 歩き続ける 僕はただ 夜を使い切るために 星を吐くたび 心は軽くなるのに 君を想うたび 足は重く沈んでいく 夜が終わっても 僕は終わらない 君のいない朝に 辿り着けないから |