時を渡る舟 歌詞欄(Lyrics)[Intro] 細い階(きざ)はし 遠い水音 夢を乗せた 一つの舟が 過去のほとりを ほどけながら まだ誰も知らぬ方(かた)へ [Verse 1] 微睡(まどろ)みの中で 震える 光の指先が 触れた 声にもならず 揺れていた 折りたたまれた 想い出たち [Pre-Chorus] 子どもだった 誰かの夜 白くなった 睫毛(まつげ)の眠り 記憶とうつつの境で 何かが 呼びかけていた [Chorus] 時を渡る その舟に 名前をつけた あの日の声 揺らぎの中に ほどけては また一つ 消えていく [Verse 2] 夜を縫った 月の羽ばたき 閉じかけた ノートの隅 歌になれず 零(こぼ)れたものを いまでも誰かが 探してる [Pre-Chorus] 温もりも 影も 過ぎ去って 雫のように 残る それでも 忘れられずに ただここに とどまってる [Chorus] 時を渡る その舟に 光を一つ 乗せられるなら 遠ざかる 眼差しの向こう 朝の色を もう一度 [Bridge] 変わらぬものなど なかったと 舟は 知っていたのだろう それでも 魂は まだ 歌うことを やめない [Interlude] [Chorus - Reprise] 時を渡る その舟よ 出会いも さよならも 携えて 夢のかけらを 抱えたまま 新しい始まりへ [Outro] そっと目を閉じれば いまも聴こえる あの舟の 静かな漕ぎ音 |