座標0のノイズ 歌詞欄(Lyrics)自販機の明かりが夜道に滲んでた 練習後の汗が冷えていく匂いがした いつからだっけな、慣れてしまったのは 迷わず次のコードを鳴らせることに ふと足を止めたんだ あの場所の匂いがした 壁の落書き、錆びついたマイクスタンド 間違いだらけのぼくらが鳴らしてた音 あれは世界で一番うるさい光だった 座標ゼロで僕ら震えていた 完全な安定を簡単に反転させたかった くだらない話で笑い合った後で 本気で明日を変えられると信じてたんだ 気の抜けた炭酸の味がまだ残る Tシャツに染み付いた埃の匂いがする いつからだっけな、器用になったのは 笑い方も、ため息のつき方も ああ、思い出したんだ あの夜の熱を アンプのノイズだけが僕らの正義だった 不確かなくせに、疑いもしなかった 僕らの音が、世界の真ん中だった 座標ゼロで僕ら叫んでいた 不完全な感性を簡単に肯定したかった 間違いも焦りも全部詰め込んで それが僕らだけの音だと信じてたんだ 過去を懐かしんでるわけじゃない ただ、忘れたくないだけなんだ あの日、あの場所で、鳴り響いてた 始まりのノイズを 座標ゼロから、また走り出すんだ 不安定な感情全部、反転させてみせるさ あの日の僕らに、胸を張れるように まだ見ぬ明日のど真ん中を鳴らしに行くんだ! |