コドク論 歌詞欄(Lyrics)スローガンと皮膚感覚だけが 遺伝してるような気がして 防音壁の向こうで咳をする それはもう、合図ではなかった シーズン2の制服は 縫い目に残る記憶で染まっていて 光るタグは、ただの装飾 だけど何かを忘れないように作られていた 繰り返される咳のリズムと 量産型の祈りに似たステップ そこに意味は無くても、流行っていた あの夜、一つのバグがバズった頃 投げ出したフードの奥 いつでも撃てそうな目をしていた だけどその指は 飾り紐を引きずって眠っていた 通学路で整列した靴音 それは秩序ではなく、準備運動だった 背中を見せた瞬間に この群れがどこまで動けるか、誰も知らない ルールは記録されずに 習慣としてのみ継承された 誰が最初に折れるか それを見届けるための、無意識の配置だった 兆しじゃない 戦いはもう、始まっている |