封じられた壁の記憶 歌詞欄(Lyrics)[Intro] 静寂に埋もれた 岩の回廊 風の息吹さえ 止まる場所 私は見た 塵の奥に 血と炎の影を刻む壁を [Verse 1] 焔(ほのお)の中 現れし巨獣 牙は雷を裂き 尾は山を砕く その咆哮は天に届き 月さえも黒く塗りつぶした 勇者はただ一人 剣を携え 金の瞳が魔を射抜く その鎧は砕け 腕は血に染まれど 決して 退かず [Pre-Chorus] 壁に描かれた その瞬間 剣が闇を貫き 火花が空を割った ——私には聞こえた 岩が呻き、時が震えた [Chorus] この壁は語る 終焉の夜 光と闇が交わる刻(とき) 命を賭した一閃が 世界の命運を裂いたと 名もなき勇者よ 汝が剣は この時代にも 鳴り響く [Verse 2] 獣の爪が空を裂き 勇者の叫びが大地を揺らす 壁には刻まれていた—— 斬られし翼 砕けた角 そして 最後に残ったは 膝をつく魔獣と 空を仰ぐ 少年の背中 [Bridge] 伝承では語られぬ名 王ではなく 英雄でもなく ただ守りたかった者のために 立ち上がった 無名の剣士 その想いが この石に眠る [Chorus] この壁は語る 忘れられし戦(いくさ) 炎と涙が交差した日 英雄とは 讃えられる者ではない 誰かのため 命を懸ける者 咆哮に抗い 絶望に挑んだ 勇気の記録が ここにある [Outro] 老いたこの身は 朽ちようとも この手記が残るならば いつかまた 誰かが読むだろう 封じられし壁の記憶を そして 世界を知るだろう かつて、真の戦いがあったことを [Instrumental] |