「にじんだ名前」 歌詞欄(Lyrics)くつのつま先 ぬれて 夕立に とまどう きみの言葉は まだ ここにいる 青い傘のすき間 見えない形のこと 笑ってたのに ふれなかった 街のひかりが ゆれて なんにも こたえずに 流してたラジオから 歌が にじんでた ぼくらは まだ濡れたままで あいまいな歌を くりかえす ただにじむだけの 太陽を さがしてた どこにもつかない 心のくつひもが いまもまだ ほどけたまま ねぇ きみは 乾いたのかな ひとり 傘をさして 曲がり角で ふと おなじ香りが 風にまざってた なんにも 起こらない そんな時間なのに きみを 呼びたくなる 大きな声より 静かな音色が ずっと残ってた 忘れてた 名前 きみは まだ濡れていたかな 誰にも言えない夜を 抱いて あの曲がり角に なんにも残さずに 信じてなかった でも 本当は気づいてた 確かなものは 濡れたままの まばたきだけ それだけだった いま ふりかえる場所に 誰かの歌が 消えていく まぶたの下で きみが ほほえんでた ぼくらは まだ濡れたままで すれ違う日々に 風が吹く 何度も呼びあう 名前は にじんでた もう一度いえるなら ただ「ありがとう」だけ それでいい それでいい 雨がやんだら さよならしよう |