虚ろな空 歌詞欄(Lyrics)冷たい雨は止んだはずなのに 乾かないままの頬を 夜風がただ撫でていく ガラスに映る街の灯は 遠い世界の夢のよう 私だけを此処に置いて 胸の奥 深い場所で 声のない唄が響いて 忘れたい記憶を 繰り返すように どうして この空は こんなに虚ろで 水鏡に揺らめいた 知らないはずの影 溢れ出す涙は 行き場もなくて 叫んでも祈っても 届かない ただ夜に沈んでいく 時間の針が止まったような 色のない静けさの中 瞬きさえ忘れていた 私の形をしたこの影が 息をする そのたびに また一つ 星が消える 触れた指 確かめても この痛みだけがリアルで 私が私でいる 罰だというように 答えて この夜は どうして明けないの 踏み出したその足元 崩れていく世界 重ね合う無数の 声なき想いが 憎んでも悔やんでも 消せなくて ただ闇を彷徨っている ひとすじの光を ずっと探していた 誰にも奪えないと 信じていた 私のこの手が 零してしまった輝きを 今になって 思い知る どうして この空は こんなに虚ろで 水鏡に揺らめいた 私によく似た影 溢れ出した涙 雨になってまた降り注ぐ 叫んでも祈っても もう届かない たった一人 濡れている 遠い街の灯りが 滲んで 揺らいで 消えてゆく この闇に 終わりは来るのかな |