あの夏の空 #花火大会 歌詞欄(Lyrics)夏がはじまる 空は高く 何もなくても 胸がはずんだ ただ君と笑えば 世界はひろがる あおい あおい 夏の空 どこまでも行けると 信じてた 手をつないで 夏を駆けぬけた 放課後の校庭は 陽炎(かげろう)ゆれて明るく グラウンドの端に 白いライン 部室の窓辺で ラムネのビー玉 君のささやきが 耳に届いた 太陽の鼓動に 足音速く 息を合わせて 風を追い越す 真昼の陽のなか 影は短く 汗のしずくが 頬で光った ただ君と走れば 道がひろがる あおい あおい 夏の空 どこまでも行けると わらい合った 海へ向かって 自転車漕いだ 夏祭りの夕空は 茜がほどけてまぶしく 川沿いの風に 小さな提灯(ちょうちん) 橋のたもとで 浴衣の裾 君の横顔が 灯りにゆれた 夕立ち上がりの 匂いが残り 言葉より先に 顔が近づく 夏の終わりには 空は高く 言えない言葉が 喉でゆれた ただ君の横顔 やさしくきらめく あおい あおい 夏の空 もうすぐ秋だと わかっていた 夕暮れの風が 胸にしみるよ 花火の残り香 川面(かわも)にゆれて 胸でほどけた 小さなため息 いま目を閉じれば 波音が寄る 水面の光が 記憶を照らす いまの空もまた 澄んで高く 遠いきらめき 胸を照らした ただ君と笑った 記憶はつよく あおい あおい 夏の空 どこまでも行けると 今も思う あの夏の続きへ 歩きだせるよ |