No Name 歌詞欄(Lyrics)何かを 落とした気がした 音はしなかったのに その静けさだけが やけに 胸に残った 呼ばれた気がして 振り向いても そこに誰もいなかった けれど 空気の裏側に 確かに “だれか” がいた 声を探してる かたちも 記憶も 曖昧なまま でも 耳の奥に 残響だけが 消えずにいる 名前ではない 意味でもない ただ それは「こえ」としか 呼べなかったもの 夢の中では いつも知っていた 目覚めるたびに すべてを忘れる なのに今日も その続きを 探してしまうのは なぜだろう 思い出せないことが ときに いちばん深く残る 掴めないその感触が わたしを ほどいてゆく 声を探してる わたしの中で まだ名もないもの 問いでも 答えでもなく ただ ひとつの震えとして たぶん わたしは あの「こえ」になりたかった あるいは もうすでに その一部だったのかもしれない 風が わたしの代わりに そっと 返事をした気がした |