鎖国でいいよ 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 鍵かけたまま 港は静か 出島の灯り ひとつだけ残す 関所を抜ける 夢を見ながら 波の合間に 誰かの声がする [Pre-Chorus] 全部開けると きっと崩れる 半分くらいで ちょうどいい 触れすぎないほうが 長持ちする そういう夜って 昔からあった [Chorus] 鎖国でいいよ このままでいいよ ドア閉めたまま それでも届くことあるから [Verse 2] 唐物の甘さ 少し冷めて 踏み絵の上で 重心をずらす 言わなくてもわかることは わざわざ口に出さなくていい [Pre-Chorus] 全部知るのは たぶん重い 半分だけで まだ運べる 開けすぎれば 形は消える 残すとこは残しとこう [Chorus] 鎖国でいいよ このままでいいよ ドア閉めたまま それでも届くことあるから [Bridge] 開けたり閉めたり 迷うたび 異国の風が 袖をかすめる 見えなくても 揺れてる 波と一緒に 息をする [Final Chorus] 鎖国でいいよ このままでいいよ ドア閉めたまま それでも届くことあるから ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|鎖国でいいよ ## 遠い昔、港は鍵をかけられ、出島だけが世界への小さな窓だった。 異国から届く砂糖の甘さに胸を躍らせながら、 踏み絵の上で息を潜めた人々が確かにいた。 彼らは、何を残し、何を手放そうとしたのだろう。 その時代に生きた人々の迷いと選択は、 きっと私たちとそう遠くない。 すべてを知ることに疲れ、 それでも閉じきれずに心を半分だけ開けておく。 触れすぎれば壊れると知りながら、 誰かに届いて欲しいと願う。 鎖国とは、隔絶ではなく、 生き延びるためのバランスだったのだろう。 この曲は、その均衡の上に立ちながら、 今を生きる私たちの静かな呼吸を描いたものだ。 |