梔子 歌詞欄(Lyrics)街のざわめきに 埋もれる鼓動 信号のリズムで ふと足を止めた 雨上がりの風が ひとひら運ぶ あの日と同じ 梔子の匂い 交わした言葉も ほどけてしまって 残るのは なぜか香りだけ 「じゃあね」と笑った そのくちもとが いまも胸を くすぐるよ 梔子 しろくにじむ街角で ふいに思い出す きみのこと しあわせって たぶんあの瞬間 傘のなか ふたりでいた夜 誰もいない駅の ホームの片隅 ぼんやりと浮かぶ ネオンと既視感 白く清らかに 咲くものなんて この都会には 似合わないのに だけどあのときは 似合っていたね まっすぐに ぼくを見てた瞳 そっと重ねた ぬくもりのあと まだどこかに 香ってる 梔子 心に染みていくよ 言えなかった たったひとことで ほんとうの幸せ 気づけたら いまでもそばに いられたかな 季節は過ぎて 人も流れて でも梔子だけ 変わらずに咲く 思い出じゃない 想いがまだ 香りにそっと まぎれてる 梔子 きみが残したやさしさが 都会のノイズに 埋もれず響く 「私は幸せです」って声が 夜風に今も 息づいてる |