燃えないように歩く 歌詞欄(Lyrics)話しかけられそうな気配に、足がすくむ。 服を選ぶふりで、視線をかわす。 火のそばに立つには、まだ自信がないだけ。 『燃えないように歩く』──それもひとつの身だしなみ。 ────────────────────────── [Verse 1] 柔らかな灯りが やけに眩しくて 影を踏まれぬように すり抜ける 近づく気配に 呼吸を潜めた 名前のないルールが 足を縛る [Pre-Chorus] 「平気です」と繰り返すだけの魔法じゃ 火の粉までは 防げなくて ちょっと目が合えば もう逃げ場はなくて 鼓動が足音に 溶けていく [Chorus] ファイヤースーツさえ着てたなら 熱を持った視線も 怖くない 炸裂しそうな沈黙の中で 探してるのは 出口でもなく 着こなせる“自分”という鎧 まるで服屋のボンバーマン [Verse 2] 選択肢が 多すぎる迷路で 「似合う」の定義に立ちすくむ 正解のない問いに 火を灯す声 そっと背を押す 優しささえも [Pre-Chorus 2] 近すぎる距離感が まだ怖くて 防火壁を 築いてしまう 本当は触れてみたいくせに 逃げることだけ 上手くなってた [Chorus 2] ファイヤースーツを着込んだまま “好き”の一歩を 隠していた 誘われるように差し出された光 燃え尽きる前に 答えられるか 「大丈夫」じゃない 声を隠して 今日も心はボンバーマン [Bridge] 仕立てのいい台詞は 爆薬の香り でもいつか この火傷すら 似合う自分になれるなら 少しずつ 脱いでみたい [Final Chorus] ファイヤースーツを置いてきたなら もう少しだけ 近づけるかな 装いじゃなく 素肌で選ぶ たった一枚の 勇気の布 誰でもない自分を着て この街を歩いてみたい |