しとやかな芙蓉 歌詞欄(Lyrics)一輪の芙蓉が 窓辺を染めて 静けさだけが 真実になる やわらかくて こわれそうで だけど 目を逸らせない美しさ 「しとやか」という強さを あなたは 知っていたのか 繊細なるもの 芙蓉の名に 咲いて、消えて 愛を刻んだ 変わりゆく色に 嘘はなく ただ、まっすぐな 一日の命 わたしもそうでありたかった あなたのとなりで 別れの予感を ひとは「心変わり」と呼ぶ でもそれは 咲ききるための 自然な終わりだっただけ 名前もつけられぬ感情が 花となって 風にとけた 繊細なるもの 芙蓉のように 誰かを照らし そして消えていく 強さとは 壊れぬことじゃない 散る瞬間まで 美しくあること あなたに教えられた気がして いまも胸に咲く 白く始まり 紅に染まり そのたび 想いは深くなる 一日で咲き終える命に なにを託せるか── それが 愛 繊細なるもの 芙蓉の名に しとやかに揺れた 短き恋も 色褪せることは ないと知る いまも 目を閉じればそこにある あなたの瞳 わたしの記憶 そして 芙蓉の花 |