古い光 歌詞欄(Lyrics)冷えた部屋の 静寂だけが響いて スタンドライトの輪の中に 埃が舞う それはまるで 生まれたばかりの銀河 僕はただ 息を殺して見ていた ふと見上げた窓の外には 冬の星 針のような光が 胸の奥に刺さる 僕に届くまで どれくらい旅したんだろう 言葉にする前の記憶 揺らめいた それは億年という 数字じゃない静けさ 深い水の底の色 僕が生まれる前の記憶 視界が歪んでいく 部屋の隅が剥がれていく 僕はもう僕じゃないようだ ただのちっぽけな観測者だ そうだろ これは古い光 僕の知らない記憶の光 億年前の君は 僕を見ていたのか 静寂に浮かぶ ただ一つの問いのようだ 震える指で受け取った その光 ああ 僕らはいつだって出会えないままだった 遥か遠い場所で 同じ夜を見ていただけだった 僕のこの白いため息も いつか光になるだろうか 誰かの夜空で 瞬くだろうか 古い光 君の、記憶 僕の、問い 静かだ |