世界は交差しなかった 歌詞欄(Lyrics)交差していた世界が 今はもう 見えない 君の影 すれ違う ガラス越しの未来 透明なまま止まった 名前のない感情 冷めた紅茶みたいな ぬるさがただ沁みて 誰かの声を 探していた ほんの少しの寂しさと 憂鬱が混じる空気の中 笑ってみせた さよならじゃなかったはずの言葉を繰り返して 胸の奥刺さるままの 痛みを抱いていた 戻れないのは知ってる 進めないことも知ってる それでも今 深呼吸する 爽快感の中で 指先に残ってる あの朝の温度が 記憶の奥をゆっくり かきまぜてくるよ 真夜中のスクランブル 灯りのない信号 自分の場所さえまだ 定まらないまま いつも理由を 欲しがってた 意味のない優しさにも 気づかぬふりをしたあの日に まだ立っていた 心はすり減っていく 光と影の間で 流れ出す感情だけ 手のひらに残って 強がりで塗り固めた 孤独に慣れてしまって それでもまだ 迷いながらも 呼吸している あの交差点の向こう 立ち止まった理由を 答えにできる日なんて来ないって分かってた でも今なら言えるかも 嘘じゃないってことを この景色に 置き去りにしよう 交差していた世界が今はもう 交わらない 少しの寂しさと 憂鬱が混じった風 通り過ぎたその先に 確かに何かがある 変わらないまま 変わっていける そんな気がした |