魚と水 歌詞欄(Lyrics)僕は水... かたちなく時を渡りゆく 君は魚... 永遠に僕の中を泳ぎ続ける 川は静まり 色も音もない それでも君の鼓動を確かに感じる 疲れたとき 僕は君を抱きしめ 波のように優しく眠りへと誘う 「誰も私の涙を見ない」と君はつぶやく 君は僕の中に… 僕はずっと知っていた 「なぜ私を愛さないの?」と君が問う 沈黙する僕 胸は張り裂けそう 水は止まれない――運命は川の流れのまま 君は留まれない――夢の中の夢だから 魚は言った「私の涙は見えない、私は水の中だから」 水は言った「感じている、君は僕の心にいるから」 僕らの愛は千年を越える因縁 何度生まれ変わっても… また一粒の涙のため 深い川を渡り 浅瀬を抜け 風を泳ぎ 秋空を越えてゆく そしてある日 君は静かに動きを止めた 波は消え 僕の心も鼓動を失った 君を大地の懐に抱き返す 僕は泉となり 君と再び一つになる 若葉の上に 一滴の露が落ち 朝陽が照らす… それは君が残した涙 すべては儚く 愛は痛みを伴う 出会いは縁 別れは定め 水底の心 幾千の輪廻を巡り 愛しては失い 失っては忘れられず 魚は言った「私の涙は見えない、私は水の中だから」 水は言った「感じている、君は僕の心にいるから」 君は去っても 僕の魂からは離れない 世界を漂っても 抱くのは君の面影だけ 僕は水… 君は魚… 終わりなき輪廻の中 僕らは探し続ける… 探し続ける… |