「はよ ひきとりなんせ」 -これぞ 太夫の心意気 - 歌詞欄(Lyrics)[一番] ようぞ おいでなんしたな 若旦那 銭袋 膨らませて 見せりんすか わっちの値打ちは 札にて量り得ぬ 粋と情けと 心映えにて 試されんす [さび] 金じゃ 心は動かぬわ 粋と意気地を もって来なんし 口先ばかりの 見際は ここで終い はよ引き取りなんせ [二番] 見世を覗きて 札を散らすその手 そなたが胸に 誠はおわすかえ? 馴染みとなるは 銭にあらず 度胸と情け 両の秤にて 量られんす [さび] 金じゃ 心は動かぬわ 粋と意気地を もって来なんし 熱き契りを 望むなら 誠の心 さらけ出しなんせ [三番] 太夫の道は 花の道 泣くも笑うも 覚悟の華よ 銭にて散るほど 軽うはなし 誇り一つで 世を渡りんす [さび] 金じゃ 心は動かぬわ 粋と意気地で 惚れさすものよ 虚栄の客は 帰りなんせ 心映えなき者は 門を跨ぐなりんす 金輪際 おさらばえ |