カーネーションに託した想い 歌詞欄(Lyrics)長らく帰ってない 母の家 今年こそはと迷う中 花屋を通りかかり カーネーションを手にした 少年が歩いてきた 「その花いったいどうするの?」 「お母さんにあげるんだ」 「どこにいるんだい?」 少年は指差した 文字が彫られた四角い石 その刹那 足どり早く母の元へ向かっていた ふるえる手で ベルを鳴らす 懐かしい香り 胸を刺す 開いた扉の向こうで 母が ただ微笑んでた 「遅くなったね」と 小さな声 差し出す花に 涙がひとつ 抱きしめた あの日と同じ ぬくもりが 頬を濡らした 忘れかけてた優しさを 今 両手で受けとった カーネーションに託した想い ようやく 言えたんだ 「ありがとう」 「ごめんね」 ただそれだけを 伝えたくて 小さな僕が 胸の奥で ずっとずっと 泣いてた |