マピュレイション 歌詞欄(Lyrics)ノイズ交じりのブレス音 途切れたままのGPS ……ズームする ポケットの奥 折れた紙片 そこに描かれた線は “正しさ”より“流れ”を選んでいた 君の声は 風に紛れていた 雲の軌道をトレースして 精度よりも景色を保存 予定調和は 意識の外 感情は、あとから重なる スケールの変更 解像度のノイズ 未来は波形みたいに 曖昧に光った マピュレイション 胸の中 拡大して 収束していく 交差点で立ち止まる度 君のピクセルを思い出す 見えてるのは 心象地図の断片 擦れた声の「じゃあね」に 意味付けはされなかった でも地図の余白にだけ “また”の文字が 浮かんでた 後退=後悔じゃない 遠回りのログを 今ならそう読める 触れた手の温度で マピュレイション 交信中 心が圧縮されていく 小さな勇気が今 誰かのナビになるように 座標に 光を上書きする 破線の先で 涙の単位が変換された 「迷わない」は嘘だけど 動くこと、それが更新 マピュレイション 言葉じゃない 波長が揃った時 伝わる 不完全な設計図ごと 誰かとシンクロしていく どこまでも スキャンできるはずさ 地図は書き換えられる 現在形で 今の僕を、描き残そう |