遡上(そじょう)の魂 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 川の水面が 朝日に光って 岩と岩のあいだを 影がすり抜ける 泡がはじけて 命がうねり その流れのなかに 道が生まれてく ぶつかったまま 動けなくなって 仲間の背中が 遠くに消えた だけど足はまだ 止まってなくて 体が勝手に 上を目指してる [Chorus 1] 冷たい石に 何度もはじかれ 傷だらけでも 止まれなかった 行き先なんて だれも教えず ただ心臓が 登れと叫ぶ 生きてるってことが こんなに熱くて 何もなくても 今を突き進んでる [Verse 2] 崖から飛び散る 白いしぶきの中 空へ跳ね上がる いくつもの影 ぶつかり合いながら 波を切り裂いて 消えてもまた 次が飛び込んでく うろこは剥がれ 尾びれがちぎれて 水がしみても 立ち止まらない 気づいたらもう 涙もなくて ただ登ることが すべてになってた [Chorus 2] 高くそびえる 崖にぶつかって 空をにらんで 身をふるわせる 越えられるかなんて 考えちゃいない 飛ぶか飛ばないか それだけだった 目の奥に燃える 答えのない力が 今という流れを まっすぐつらぬいてる [Bridge] 流れが急に 静かになるとき ふいに聞こえた 心の音が 最後の坂を 登れと言った この先にはもう 何もないかもしれない でもひとつだけ 確かなものが 胸の真ん中で 燃えている 名前もないまま 消えてくとしても この流れだけは 生きていた [Chorus 3] 風に吹かれて 流されながら 命の芯だけ 手放さなかった 誰も見てない この川の中で ただひとつの鼓動が 続いている たどり着いたら 終わるんじゃなくて ここからまた 何かが始まる 何度やられても 前ににじり寄って 泥も痛みも 生きてる証 体じゅうで 今をぶつけてる その背中こそが 勇気のかたちなんだ |