斜光 歌詞欄(Lyrics)歩道橋の上 斜光が伸びて 僕の影が アスファルトに溶ける ビルの窓に オレンジが散って 誰かの顔が 輪郭を失くす 缶コーヒーの 熱さも知らず 画面の中の 時間を辿る 街の音が 遠くでキーンと 耳の奥で 何かが震える 身体の芯が 冷えていくたび 記憶の中の 温度を探す でも今夜は 下へ、下へと 音の海へ 沈んでいこう 光る、光る、光る 揺れる、揺れる、揺れる 忘れる、忘れる 光る、光る、光る 深呼吸して 目を閉じたまま フロアの鼓動 肌に伝わる 地下の空間 藍色の闇で 名前も知らない 人たちと漂う ベースの振動 胸を打ち抜いて 言葉にならない 何かが溢れる 11月の 冷たい夜に 身体だけが 正直に動く 明日のことも 昨日のことも ビートの中で 輪郭を失くす 斜光の記憶 薄れていくたび 新しい熱が 僕を包む もう少しだけ ここにいよう 音の波に 揺れていよう 光る、光る、光る 揺れる、揺れる、揺れる 忘れる、忘れる 光る、光る、光る 斜光が また明日も 僕の影を 伸ばすだろう でも今は ただ揺れて 音の中で 呼吸する |