消えゆく光と消えないもの 歌詞欄(Lyrics)[Intro chorus] 夜の静けさに揺れる水面 水に映る、ひとつ、ふたつ、はじける色 遠く、誰かの笑い声が 風にまぎれて消えていく [verse1] 足元に散る浴衣の裾 人の波の隙間から 君の横顔 うつむいたまま どこか遠くを見て 言葉のない光に 目を細める [pre-chorus1] 空に浮かぶ火花は 何も言わず 胸の奥だけが ひそかに焼けた 季節の匂いと まばたきのあいだ 名もなき想いが 揺れている [chorus1] 消えゆく光に 目を奪われて その隣で 君が笑っていたこと 気づかぬままに 焼きついていた 忘れたくても ほどけない [Interlude] [verse2] 紙袋を下げた手 ほどけかけた帯 さりげない仕草が やけにまぶしくて 瞬く光が 影を揺らす 声をかけることさえ 惜しく思えた [pre-chorus2] 話しかけようとして 空を見た 色だけが 答えのないまま降ってくる 何も言えずに 笑った君が この夜の中で いちばん遠い [chorus2] 消えゆく光より 君がまぶしくて 音のない一瞬に 目をそらせなかった 手を伸ばせば 壊れてしまいそうで 見つめるしかない 花のよう [Bridge] 時が過ぎれば すべて消えていくなら なぜこの夜だけ 忘れられないのだろう 胸に灯った 言葉にならない火 君の名を呼ぶように 揺れている [chorus3] 消えゆく光と 消せない記憶 音も匂いも まだ胸に残っている 見上げた空に 誰もいないのに 君の笑顔が 夜に咲いた [finalchorus] 消えゆく光と 消えないもの ふたりで見上げた あの夜の空 焼きついた一瞬が 今も灯っている もう戻れないけど ここにある [outro] 静まる水面 風の中に舞う火花 遠く 最後の音が消えて あとには 君の笑みだけが 夏の終わりに そっと残る |