君はとろける - 角煮の叙情詩 - 歌詞欄(Lyrics)[Intro] (鍋の蓋が少し浮く音) グツグツ… 「待て…まだ早い…」 [Verse 1] 夜の台所 静かに響く 角煮が踊る 熱い風呂場 醤油の波間 甘さに揺られ 俺の心も ほどけてゆく [Pre-Chorus] 6時間の修行を経て 柔らかさが 極みに達した この瞬間を 逃しはしない 割り箸一つ そっと添えて [Chorus] 君はとろける 俺の手のひらで 脂が輝く まるで琥珀の宝石 歯はいらない ただ愛でるだけ 最後の一口で 愛は昇華する [Verse 2] 煮卵そっと 並ぶ横顔 寂しくないよ 共に溶けよう ご飯の上で 黄金の雨が 全てを包み込む この運命 [Bridge] しかし突然 母が言う 「明日の朝も 残しておきなさい!」 俺は震える 心が引き裂かれる 「母さん…それは無理だ…」 [Chorus] 君はとろける 俺の手のひらで 脂が輝く まるで琥珀の宝石 歯はいらない ただ愛でるだけ 最後の一口で 愛は昇華する [Outro] 夜が明ける 冷蔵庫に 保存された 昨日の愛 温め直して もう一度 「君は…とろける…」 |