琥珀色のスケッチ 歌詞欄(Lyrics)アラームより早く目覚めた午前6時 白く霞む窓の向こう 夜の切れ端 レースのカーテンが風を孕んで 部屋の埃が 金色の粉みたいに舞った ありふれたプロローグの ページをめくるように 昨日とは違うインクの匂いがしたんだ 理由なんてないけど ああ 世界がまわりだす 光の粒を追い越して モノクロだった景色が 鮮やかな色を欲しがる いつもの通学路 知らない花の蕾 私だけのスケッチブックに 描きこむよ 今日の始まりを 琥珀色した奇跡 坂の上のパン屋の香り 追い風のリズム すれ違う君の「おはよう」 少し照れた声 イヤホンの奥の好きなメロディより 今日のざわめきを もっとちゃんと聴いてみたいと思った 結び直した靴紐の その白さみたいに まっさらな気持ちがそっと 背中を押すんだ うまく言えないけど ああ 世界があふれてく 鼓動のリズムに合わせて 何でもないと笑ってた すべてが宝物になる コンクリートの隙間 揺れる名も無い光 私だけのスケッチブックを 埋めていくよ 愛しい輪郭で 君にも見せたいな 夕暮れには忘れてしまうような ささやかな高鳴りを 音にしたら 言葉にしたら この空に届くかな ああ 世界がまわりだす 光の粒を追い越して モノクロだった心が 鮮やかな色で満ちていく いつものこの場所も 隣で笑う君も 私だけのスケッチブックじゃ もう足りない 描ききれないよ 明日へと続く奇跡 |