古より伝わりし銀の錬金詩 | 銀鏡反応 | Tollens' test 歌詞欄(Lyrics)[Intro] 静かなる器に 陽が映る 時を越えて届く 錬金の詩 アンモニア(NH₃)と銀(Ag⁺)が 溶け合った雫 還元が 呼び覚ます [Verse 1] アンモニアの 水が 硝酸銀[Ag(NH₃)₂]⁺ を 解き 一価の銀イオン(Ag⁺) アンモニア(NH₃)が 左右から 配位する [Pre-Chorus] イオン化傾向の 小さきAg⁺(銀プラス) 望まぬイオンの かたち 還元を乞う その酸化力 アルデヒド(–CHO)から 電子を受け 銀の0価(Ag⁰:銀単体)になる [Chorus] 還元の風に 銀が舞う Ag⁺より Ag⁰へ ゆらめく鏡 生まれくるは 化学の 純なる証 アルデヒドが 銀を生み出す 映りし名は 銀鏡反応(ぎんきょうはんのう) [Verse 2] カルボニル(C=O)の 根元に 傍らに電子を秘めた 水素(H) 酸素に引かれて 傾く結合 手放すことで 酸へと昇る [Pre-Chorus] 酸化を受ける アルデヒド(–CHO) C=Oの傾斜に 飛び出す電子 酸化される その還元力 銀(Ag⁺)へと 電子を渡し、カルボン酸(–COOH)となる [Chorus] 酸化の先に 銀が集う 己を酸化し 他を照らす –CHOより –COOHへ 化学の中に まぶしく アルデヒドが 銀を生み出す 映りし名は 銀鏡反応(ぎんきょうはんのう) [Bridge] 銀(Ag⁺)は 酸化剤となりて アルデヒド(–CHO)を カルボン酸(–COOH)へ 電子を渡し 交わる定め 二人の絆に 生まれる証 [Final Chorus] 酸化と還元に 銀は舞う Ag⁺より Ag⁰へ –CHOより –COOHへ 透明の器 還元アルデヒドが 銀を生み出す 映りし名は 銀鏡反応(ぎんきょうはんのう) [Outro] 誰がために 銀は光り 誰がために 姿を現す それは、真理を映す いにしえの詩 |