夏に握手をした 歌詞欄(Lyrics)空っぽのサイダーの瓶が 乾いた音を立てて転がった 君の笑う声はあまりにも 綺麗すぎて少し痛かった 時間は足りない 言葉も足りない わかっていたんだ 最初から全部 最後のチャイムみたいに ひぐらしが鳴いた 歪んだ僕らの夏に 終わりを告げた 「じゃあね」の一言が こんなにも言えないなんて 馬鹿みたいだろう、僕は 自販機の鈍い光だけが 僕たちの影を伸ばしてた 言いたいことは多分同じで 黙り込む癖も似ていたね 君の輪郭だけ 光に縁どられ 空気が張り詰めて 呼吸も忘れてた 最後の花火みたいに ひぐらしが鳴いた 歪んだ僕らの夏に 終わりを告げた 「じゃあね」の代わりに 何かを探してた 不器用な僕の手を チューニングが狂うような 感傷で終われない 終わらせないんだ 僕らが鳴らした 不協和音の響きだけを なあ、いだいていくんだから 最後の音が消える前に ひぐらしの声が止まる前に ただ君の目をまっすぐ見て 震える指で 汗ばむ手で握手をした さよならを超えるためだ 歪んだ僕らの夏に 名前をつけた 泣くなよ、僕の心臓! うるさいくらいに叫べ! 君がくれた光を、全部持って走るから |