無機質 歌詞欄(Lyrics)[verse] ゼンマイ仕掛けの古い街で ひとりだけ まだ動いている 針の止まった時計台から こぼれ落ちた音を拾う 赤い屋根の幻灯機は 昨日の夢を映してる 消えかけた看板の下で きみの名前を呼んでいた [Chorus] 止まった街のフィルムに 焼きついたその笑顔 声もなく、音もなく ただ光っていた 廃線を歩く足音 未来さえも忘れて 時の端にしがみついた わたしは機械のまま [verse2] 靴音だけが響く夜に モノクロの雨が降っていた 開かれない扉の向こう ノートが風にめくられる 誰かが綴った願いごと 消しゴムで擦ったように にじんだ言葉の隙間に きみの影が揺れていた [Chorus] 凍った街のスクリーンに たしかにいたその姿 触れられず、抱けもせず ただ焼きつけた 過去と呼ぶには早すぎて 未来に行けない心で フィルムを巻き戻しながら わたしは祈ってる [Bridge] 光が消えたあとに 残されたのは「なぜ」だけで 答えを求める指先は 誰にも届かないまま [Chorus] 止まった街のフィルムに きみの声が灯るとき わたしの心も やさしく止まる さよならさえ言えずに 終わりを見届けたなら 時計の針はひとつだけ 音を鳴らすだろう—— |