サニーサイド・クローバー 歌詞欄(Lyrics)角砂糖が溶け残った ミルクティーみたいな毎日 読みかけの文庫本は 昨日と同じページ 水で薄めたインクの空を スクロールするように眺めては 「特別」って言葉の隣で 心がずっと迷子みたいだ ほどけた靴紐 結び直して ふと視界の隅 アスファルトっていう銀河に ぽつり緑の惑星があった 世界はまるで片焼きの目玉焼きみたいだね とろりこぼれる黄身(キミ)は いつでも真ん中にあったんだ 見過ごしてた道端に咲いた サニーサイド・クローバー ハートの形した三つ葉が 「ここが陽だまりだよ」って まばたきもせず 見つめていた ポケットの中で震えて光る 短文(ひとこと)だけの小さな魔法 イヤホンの中 再生される 私だけが主役のフェスティバル 四角い銀紙を開くような ささやかな冒険を思い出して いつのまにか心の天気は うたた寝してたみたいに凪いでいた 帰り道染めるオレンジ色は 「お疲れ様」って意味の絵の具 水たまりさえ覗き込めば 逆さまの青空が笑う 世界はいつも片焼きの目玉焼きみたいだから とろりあふれる今日に そっとスプーンを差し出すんだ 名前のない感情に添えた サニーサイド・クローバー 大袈裟な花束じゃなくていい この温かさがあれば 私はちゃんと 私でいれる 大きな四つ葉を必死に探す旅じゃなくて ありふれた三つ葉に 「完璧なラッキーだ」って 名前をつけてあげる旅だったんだ 世界はまるで片焼きの目玉焼きなんだから! 焼き加減だって全部 これからは私が決めるよ 君の心のそばに咲いてる サニーサイド・クローバー ハートの形した三つ葉で 未来をそっと占えば 何度だってほら 「大好き」って出るんだ |