10時の缶コーヒー 歌詞欄(Lyrics)缶コーヒーのプルタブ、ちょっと開けにくかったね 待ち合わせもなしに 会うようになったのは いつからだったっけ? この場所ばかり選ぶよね 川の匂いと 君の足音が 妙に馴染む夜 ジャージ姿の高校生 笑いながら走り去る 私たちは黙って 空き缶並べるゲーム 缶の影が揺れてる 自販機の光のなか 変わらないものって 案外ここにあるのかも そういえば 昔の話って まだほとんどしてないよね でもなんか、それでいいやって 缶を少しだけ傾けた 10時の缶コーヒー 二人の間の湯気 言わなくても伝わる ことってあるんだね この河川敷の風が 今日もやけに優しくて ずっと先の未来も こうして笑っていられたら 足元に転がった 小さなキャップ拾う君 “これは持って帰ろう”って 意味もなく笑ってた 私は明日ちょっと早いけど あと10分だけ この時間はきっと 未来に残したい景色 買い足すつもりなかったのに またボタン押しちゃった 「温かいのがいいよね」って 言ったのはどっちだっけ 川面がオレンジに揺れて 電車が通り過ぎる あの窓に 今の私たち 映ってたりして 10時の缶コーヒー 手のひらにじんわりと 何もかもを話すより この沈黙がいい もうちょっと寒くなったら 手袋貸してあげようか? そんな約束だって きっと素敵な未来 10時の缶コーヒー 冷めかけたけど甘い この季節の移ろいも 今日の夜には合う ふたりが並んでるだけで この河川敷は灯る そんな風に思える夜が あるって 悪くないね |