斜陽を噛んで 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 行き止まりを 飲み込んだ 咽ぶような朝に 口笛を 名前のない 決意だけを 背中に縫いつけて 歩き出す [Pre-Chorus] 未来とか どうでもいいと 叫べたら 楽なのにね 歪んだ靴音が 妙に正しくて つま先が 泣いた [Chorus] 斜陽を噛んで 血の味知る ひとり戦火 灯せこの道 言葉なんて 信じてない でも黙るには 喧しすぎて まだ 終われない [Verse 2] 間違いは あたしの一部 直せば壊れる この均衡 救われたくて 誰かを殴る そんな夜を 抱きしめてきた [Pre-Chorus] 「優しさは?」って 笑えるほどに 鈍ってる でもね 心臓はちゃんと 今日も 暴れてる [Chorus] 斜陽を噛んで 不協に咲け 鼓動だけが 頼りの夜 正しさより 悔しさでいい 破れた旗を 掲げていけ まだ 燃え尽きない [Bridge] ねえ もしも すべて泡だったのなら せめて泡立つまで 叫ばせて [Final Chorus] 斜陽を噛んで 影を喰らえ 声が擦れるまで 生きろ 間違いだらけの旅だって 誰かの火種になれたら それで いい ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|斜陽を噛んで ## 『すべてが正しくなければ、生きていけないわけじゃない。 だけど、間違いのままじゃ進めない日もある。 』 この曲は、言葉にできない苛立ちや孤独、 誰にも届かないまま胸の奥でくすぶり続ける衝動を、 ひとつずつ、音に変えていくような旅の記録です。 タイトルの「斜陽を噛んで」は、 すでに傾きかけた光──つまり「終わり」や「衰退」の象徴を、 自らの歯で噛みちぎるようにして飲み込む、そんな抗いの姿勢を表しています。 正しく整った音よりも、 ひび割れたリズムの中にだけ、 本当の感情が宿ると信じたかった。 誰にも理解されなくても、 それでも叫びたい夜がある。 傷のかたちをした声を、 ただ静かに残したかった。 「まだ終われない」 この一言が、この曲のすべてなのかもしれません。 |