背中が紡ぐものがたり - Shadows on the Counter 歌詞欄(Lyrics)グラスに映る 揺れる街灯 夜のとばりが 静かに降りる カウンターには 影が並び 声のない物語が 滲む 氷が溶ける その音だけが ささやくように 過去をほどく 肩を落とし 目を伏せたまま 誰かの時間が 流れてゆく 寂しい背中には 夜の風がある ため息とともに すり抜ける影 名前も知らない 誰かの記憶 消えないままの 涙の痕 揺れる煙草 灰が落ちる 指の震えが 遠い痛みを呼ぶ 言葉の代わりに 注がれる酒 忘れられない 過ちの色 哀しい背中には 別れがある 触れられぬまま 遠ざかる光 届かぬ願いと 乾いた微笑み 消えないままの 傷の跡 扉の向こうに 朝が待つ 誰もがいつか ここを去る けれど今は ただ座らせて もう少しだけ 夜をくれ 恋しい背中には 静かな夢がある 終わらない夜と かすかな祈り 忘れられない あの温もりと 消えないままの 愛の影 カウンターには 影が残る 過去と未来が 混ざる場所 背中で語る 誰かの物語 |