中身なんて、最初からなかったよ 歌詞欄(Lyrics)外見に囚われている 中身を探して、落とし物センターへ 受付の人が、冷めた目で 「何を落としましたか?」と聞かれて 「自分です」と答えたら 「よくあることです」と言われた 棚には、誰かの正直、誰かの嘘、誰かの未読 僕の中身は、多分その隙間に落ちていた 帰り道、外見が笑っていた 「中身なんて、最初からなかったよ」 それが一番、優しい嘘だった シジミシジミジルシジマール 中身はどこ?って聞かないで シジミシジミジルシジマール 外見だけで泳いでる 中身を借りたのは、たしか先週 返却期限を過ぎていた 延滞料金は、感情だった 僕は払えなかった だから代わりに、沈黙を差し出した 受付の人が言った 「それ、よく使われてますね」 僕は笑った 外見が、先に泣いていた 最後の章は白紙だった それが一番、説得力があった シジミシジミジルシジマール 空虚は今日も元気です シジミシジミジルシジマール それが一番、リアルだった 空港の検査場で止められた 「中身、持ってますか?」 僕は正直に答えた 「少しだけ、あります」 係員は首を振った 「それ、液体扱いになります」 仕方なく中身を預けた タグには「壊れもの注意」 飛行機は飛んだ 僕は空っぽで座っていた それが一番、軽かった シジミシジミジルシジマール 持ってないことが誇りです シジミシジミジルシジマール 空っぽこそがフル装備 シジミシジミジルシジマール 中身は風に預けました シジミシジミジルシジマール それが一番、自由だった シジミシジミジルシジマール...... 「ごちそうさまでした....」 |