斥力と改札 歌詞欄(Lyrics)蛍光灯が照らす プラットホーム 君の輪郭が ぼやけていく ICカード 握りしめたまま 白い息だけが 確かだった 改札の向こう 君が消えてく 黒いコートの 背中だけ 缶コーヒーの 熱さも忘れて ただ立ち尽くす 十一月 斥力が 僕らを引き離す 重力よりも 強い力で 発車ベルが 鳴り響いて 時間だけが 正確に進む スマートフォンの 青い光に 君の名前が 浮かんでは消える 雑踏のノイズ 耳を塞いでも 記憶の音が 鳴り止まない 乾いた風が 頬を撫でてく あの日と同じ 温度で 蛍光灯は 変わらず光る 僕だけが ここに残る 斥力が 時間を加速させる 引力だけが 胸に残って 白い息が 空に溶けてく 君の言葉も 音も全部 改札は 今も開いたまま でも君は もう通らない 発車ベルの 残響だけが 僕の中で ループしてる 輪郭のない 記憶の中で 君を探してる 蛍光灯が また点滅する 白い息が また消えていく 斥力と 引力の間で 僕は今も ここにいる |