不器用なままで '87 歌詞欄(Lyrics)[Intro] [Verse 1] 東京駅の八重洲口 新幹線降りて立ちすくむ 故郷の街を後にして 重いトランク引きずって 春の陽射しが眩しくて 希望と不安が入り混じり 新宿副都心のビル群見上げて 途方に暮れてた [Chorus 1] 慣れない東京暮らしで 迷子になりそうな僕 山手線をぐるぐる回り 今日もまた乗り過ごして それでも歩いてゆこう この街の片隅で [Verse 2] 神保町の古本屋で バイトを始めた夏の日 ディスコブームの喧騒も 僕には縁のない世界 夕暮れの皇居外苑で 文庫本読んで過ごしてた 原宿歩く若者たちが まぶしく遠い場所に見えた [Chorus 2] 慣れない東京暮らしで つまずいてばかりの僕 銭湯の番台のおばさんに 優しい言葉をもらって 少しずつ歩いてゆこう この街の片隅で [Verse 3] 日比谷公園の落ち葉道 踏みしめて歩いた午後 就職活動に疲れ果て 噴水のそばで空を見た 神田川沿いの定食屋で 一人飯をかき込んで 故郷の母の手紙読み また涙がこぼれそう [Chorus 3] 慣れない東京暮らしで 挫けそうになる僕だけど 商店街のおばさんたちが 覚えてくれた名前呼ぶ きっと根を張ってゆこう この街の片隅で [Bridge] 雪の降った月島で もんじゃを一人食べてた 向かいの席の家族連れ 笑い声が心に染みて 年の瀬の築地場外で 実家への荷物を詰めた 国鉄最後の年の瀬に 僕も何か終わりそうで [Last Chorus] 慣れない東京暮らしも もう一年が過ぎたけれど 迷いながらも歩いた道 今では愛おしく思える ここで生きてゆこう 変わりゆく東京で [Outro] 来年の春が来たら きっと少し違う僕がいる 不器用なまま歩いてゆく この街の片隅で この街の片隅で... |