月草の恋 歌詞欄(Lyrics)風の音とあさつゆのしずく 遠くことのねがにじむ こみちに咲いてた あおのひとひら 触れればそっと 指にほどけた 声をかけたのは 夏のまぼろし あさつゆとともに 君は消えた ゆれる花の奥に 名前を呼ぶ気配 でも振り返れば 空だけが青い つきくさに ころもはすらむ あさつゆに 濡れてののちは うつろひぬとも それでもよいと あの時私は 君に染まった 琴のソロと風の中に 虫の声がまじる あおの夢が 水にほどける ふみも出さずに 時は過ぎて 君の笑顔も 薄れてゆくのに 雨あがりの道 花はまだ咲く あの日とおなじ あおで咲いてた 忘れたはずのおとが 胸をかすめてく もう一度だけ あえたような朝 つきくさの あざやかさも あさつゆの あわい涙も すべてはまぼろし それでも今も ふたりの記憶は ここに咲いてる 風が吹きぬけて 誰もいない道 ひとつの青が そっとほどけた |