off the mood 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] いいとか悪いとかじゃなくて 波風立てたくないだけ 黙ってりゃ伝わるでしょって 自分に言い聞かせてる [Verse 2] 真夜中のカーテンが ゆっくりと肺を撫でてく どうでもいいニュースだけが やけに優しく聞こえる [Pre-Chorus] 誰も本気じゃないのに 空気だけはやたら整って 名前のない関係ほど ちょうど良くて息ができる [Chorus] たぶんこれが普通なんだろう 深くも浅くもない距離感で 口をつぐんだまま ゆっくり壊れていく 誰かが泣いてても いまは笑えないだけ [Bridge] 信号が変わる音に 少しだけ救われてる 「今どんな気分?」なんてさ 正直、わからないまま [Final Chorus] たぶんこれが普通なんだろう 見失うことにも慣れてきた 夜明けが来るころ また元に戻る 何も始まらないことを 祈るみたいに [Outro] 手のひらの温度で 夜を量ってみる まだ少しだけ 動いてる気がした 息を整えて off the mood ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|off the mood ## 誰かと関わるたびに、どこかで自分を切り離している。 本音を見せると空気が濁る気がして、気づけば感情のボリュームを下げている。 この曲は、そんな“人と距離を保つこと”を、 ただ、そうするしかなかった自然な姿として描いた。 「off the mood」というタイトルには、 “空気を読むことをやめる”という意味と、 “感情のスイッチを切る”というニュアンスを込めた。 無関心に見えても、それは逃避ではなく、 自分を守るための静かな選択だと思っている。 音の中に流れるのは、冷たさではなく、呼吸のリズム。 誰かを拒むわけでも、寄り添うわけでもなく、 ただ“同じ空気の中で別々に存在する”という、 現代的なつながりのかたち。 チルでも、孤独でもない。 “感情をオフにしても、まだ人間でいられる”—— その矛盾の中で呼吸する、そんな夜の曲。 |