雨と馬車と、君の執行について。 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 馬車はとうに出ていった 命を乗せてゆらゆらと やがて雨が降り出した 道の匂いを掻き消した 靴が歩みを進めた ペトリコールが湧かす想いで 胸の奥で熱が湧く 頬が痛くなった 背を焼くような陽 あの日も雨だった 地の底で蒸した空気で あなたの髪もなびいてた 悲しげな目、笑った口もと 二度と逢うことはない人 [Chorus] 目を覚ますことはない 全て終わってしまう 戻ることもない 全て終わってしまうから もう帰ることはない 全て終わってしまう 笑うこともない 全て終わってしまうから [Verse 2] 雨が少し弱まった 花火に似た匂いだった ふいに振り向いた君の顔 生きるにふさわしく無い君の顔 馬車はとうに出て行った 鼻を満たす硝煙で 喉の奥で熱が湧く 目が痛くなった 空の雲はまだ晴れない ぬかるみは君の運命みたい 今日は終日の雨予報 朝日が霧を作る頃には その目も、その口元も 二度と見ることのない人 [Chorus] 何も言うことはない 全て終わってしまう 言い残すこともない 全て終わってしまうから もう一度なんてない 全て終わってしまう 笑うこともない 全て終わってしまうから [verse 3 ] 雨はとうに止んでいた 街は朝日に照らされた 濡れた君がそこに立っていた 刑を待つ君が立っていた 馬車は君を待っていた 亡骸を欲して静かに 引き金にかけた指先が 重く固まって熱が引く 引き返すことは無かった…… [Chorus] 何も心配はない 全て終わってしまう 償う罪なんてない 全て終わってしまうから もう苦しむことはない 全て終わってしまう なのになぜ僕は泣いている 全て終わってしまうのに 目を覚ますことはない 全て終わってしまった 戻ることもない 全て終わってしまったから もう帰ることはない 全て終わってしまった 泣くこともない 全て終わってしまったから [Outro] 馬車はとうに出ていった 命を乗せてゆらゆら やがて雨が降り出した 道の匂いをかき消した 靴が歩みを進めた ペトリコールが湧かす想いで 胸の奥で熱が湧く 頬が痛くなった [end music] |