からくり恋歌・Re 〜綴歌(つづりうた)〜 歌詞欄(Lyrics)[Intro] ──それは、時を超えて遺された「恋歌(うた)」だった。 歯車と音の仕掛けが紡いだ旋律。 一人の少年の想いは、百年の時を超えて。 やがて、一人の少女の心に触れた── [Verse 1] 灯火(ともしび)ひとつ 君を照らす 触れられぬ手に 願いを込めた 声を遺せば 想いも届くと 信じて 仕掛けを綴った [Pre-Chorus 1] 「さよなら」は 言わぬまま 君の背に 影落とし それでも笑う 君の音が 耳に 焼きついたまま [Chorus 1] 大正の空に 咲いた恋 時に飲まれようとも この音(ね)だけは 朽ちぬよう からくりの奥に 閉じ込めた [Verse 2] ガラクタのような 小箱を開けて 鳴り出す声に 胸が震えた 知らないはずの 懐かしい誰か 涙が 零れた理由(わけ) [Pre-Chorus 2] 声じゃない それは祈り 「忘れないで」と 囁くように ただ 私を包んだの [Chorus 2] 令和の空に 響く音 触れたこともない心 でも確かにそこにあった 名前のない恋のかたち [Bridge] ────もしも、届くなら この声が風に混ざって 君の胸のどこか ふいに 灯(あか)りをともせますように 声よ、風に乗れ── 君の心へ、届いて── か細くも芯ある歌が 時を超え 君を包む 好き、でした。 好き、だったの。 あなたの灯りに、 わたし、微笑えたの ──逢いたくて でも言えなくて だから声を この歯車に込めたの あなたに照らされて わたし、咲いたのよ── [Chorus 3] からくりが奏でる歌に 涙は似合わないけれど この音だけは 偽りなく あの日のまま [Verse 3] 時を超えた想いが 今も響くなら 私もきっと 誰かのために 綴ってゆける この心で 新しい恋を 歌にして [Refrain] これは誰の物語でもなく 私の胸に刻まれた ひとつの歌──そして、ひとつの始まり [Outro] ────響け、恋歌 時を越えて 君の空へ 小さな手が綴る願い 未来へ、やさしく響け |