あるカメラマン 歌詞欄(Lyrics)[Intro] [Verse 1] 私が昔、バイトしていた小さな株式会社は 漫画やイラストからソフト開発までやってて 社長は女性でバイク乗りのカメラマンで 元々は仲間三人で作った会社だそうで 社長以外は男性で、一人は私にMacを 教えてくれたイラストレーターの人で もう一人はもうすでに離れてしまっていたが 社長と同じバイク乗りのカメラマンだった [Verse 2] 社長は個人的に有名な作詞家や小説家や 自動車会社の社長などのプライベート写真を 撮ったりして割と顔の広い人物だった ある日もう一人のかつての盟友のバイク乗りの 男性のカメラマンが久々にやってきた 私ははじめてお会いしたんだけど髪を束ねて 長い髭とメガネを掛けていてどこかオーラの 出ている感じの魅力的な人だった [Verse 3] この人は、仕事でヤのつく人たちの集団に入り ルポタージュを出したりとかヤバい仕事をされてて その時は丁度ドイツのアウトバーンでバイクで 300キロオーバーしてその雑誌の記事を見せてくれた 被写体のバイクを並走して撮影するわけだが この人は片手にカメラを持ち操作しつつーの バイクに乗るわけだから被写体のバイクより過酷で 終わった時にはエンジンが焼き付いたそうだ [Bridge] カメラマンも沢山いるけど この人みたいに 過酷な撮影とか山に登って海に潜って空を飛んで 戦場カメラマンとか命がけのカメラマンとかも へたすりゃ死ぬかも知れないのに出かけてゆく それほどカメラマンって職業は魅力的なんだろう [Outro] 私も若い頃カメラが趣味でカメラ一式持って 撮影をしていたんだが、ある時そのカメラを ある場所に置き忘れてきたんだ 多分そうだと思うんだけど…その置き忘れた カメラで、ある少女がカメラの練習をして プロのカメラマンになったと風の噂で聞いた あの時、置き忘れて来て良かったと思った 銀塩だろうが デジタルだろうが いつまでも撮り続ける カメラマン カメラマン カメラマン カメラマン |