やるせのうおすなぁ のうた 歌詞欄(Lyrics)[intro: speech] やるせない言うんはなぁ…… ほんまは、「遣る瀬(やるせ)」っちゅう言葉から来とるんどす 心を流す川の瀬がなくなったら 想いも流れられへん—— せやから、人は「やるせのうおすなぁ」て ぽつり言うてしまうんどす [verse 1] 川べりに咲いた 名もなき花 ひとひら風に ほどけて散る 笑い声さえ 遠なってもうた 心の瀬 どこ行きはったんやろ [chorus] やるせのうおすなぁ 胸の底で 行き場のない想いがうずく 流せる川が あればええのに 涙も止めてしもた 秋の宵 [verse 2] 夢の底に 沈んだ灯り あの人の影 ゆらゆら揺れる 「大丈夫」て 言い聞かせても 風の匂いが 嘘をつくんや [hook] やるせのうおすなぁ 空の下で 月も泣きそうな顔してはる 流せぬままの 恋しさ抱いて 夜がまた 白うなるまで泣く [interlude] [bridge: start quietly] 朝露に濡れた 古い石段 誰もおらん街 猫だけ泣いて 心の川は 凍てついたまま それでも春を 待ってるんやろ [last chorus] やるせのうおすなぁ ほんまになぁ それでも生きてしまうんや やるせのない この胸の中 小さな瀬音が また響き出す [outro: whispering] やるせのうても…… まだ、流れは止まってへんのどす |