光の層を泳ぐ 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] ねぇ 覚えてる? 初めて歌った夜のこと 震える声で 誰かの背中を追いかけた 誰にも届かないと思ってた言葉が いま少しだけ 空を照らしてる [Pre-Chorus] 間違いだらけのメロディ それでも確かにあった 痛みの中に生まれた願い 消さずにここまで来た [Chorus] この声が響くなら 遠くてもいい 誰かの心の片隅でいい 泣きながらでも 笑いながらでも 生きてる証を叫びたい 忘れたくない夜を数えて 何度でも立ち上がる 涙の跡が 光に変わる その瞬間を信じたい [Verse 2] 見えないものばかり抱えて それでも進もうとしてた あの日の私にもし言えるなら 「ちゃんと痛みを選んでよ」って言うだろう [Pre-Chorus 2] 孤独を越えて繋がる声 ひとりじゃ歌えなかった 誰かの名前を呼ぶように いま、世界を歌ってる [Bridge] 誰かの息が重なって 心の奥が震え出す 消えかけた音のひとつひとつが まだここに生きている それだけで 世界が少し優しくなる [Final Chorus] この声が届くなら もう怖くない 壊れた夢も 抱きしめたまま 泣きながらでも 笑いながらでも ここで生きてる証を刻む 誰かと重なる その瞬間に 世界が少しだけ変わる あの日の私が見上げた空 今はもう一人じゃない ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|光の層を泳ぐ ## 人は、光の中をまっすぐには進めない。 眩しさに目を閉じる夜もあれば、 暗闇に慣れてしまう朝もある。 それでも、歩みを止めなかった時間だけが かすかな光を帯びていく。 声を出すことは、まるで呼吸のようなものだ。 救われた言葉も、痛みの記憶も、 すべてが今の「私」という響きをつくっている。 『光の層を泳ぐ』というタイトルは、 過去も未来も、感情の揺らぎも、 重なり合いながら進んでいく生のこと。 泣きながらでも、笑いながらでも、 その瞬間に目を逸らさずにいられたなら、 もうそれだけでいい。 声が声と重なるとき、世界はほんの少し変わる。 大きな奇跡じゃないけれど、確かに起きる変化。 誰も皆、自分だけの光の層を泳いでいる。 すれ違いながらも、どこかで同じ空を見上げながら。 |