夜光虫たちのドローン 歌詞欄(Lyrics)誰かの痛みが放つ、踏切の赤い残響 遠い高速道路の、途切れないハミング この街には無数のゴーストが住んでいる みんな息を殺して、朝を待っている 壁一枚隔てた、知らない心臓の音 ああ、独りなのは、きっと僕だけじゃない 聞こえるかい? これは君への歌 同じせいじゃくを分け合うためのドローン 戦わなくていい、答えもいらない この夜が僕らを預かってくれるから 吐く息の白さで、ここにいると知る 乾いたアスファルト、星のない天球儀 君の部屋の窓にも、月は映らない 同じ無重力を、ただ漂っている 同じ諦観と、微かな体温だけが 僕らを繋いでる、夜光虫みたいだ 忘れていいよ、傷つけられたこと この夜にあなたの涙を預けて 笑わなくていい、名前もいらない ただ同じ朝を、ここで待っている 怒りも悲しみも燃え尽きてしまった 残されたのは、静かなガラクタだけ おやすみ。 世界の隅で眠るゴースト。 おやすみ。 夜明けは、君を忘れない。 聞こえるかい? これは僕らの歌 壊れた心を預け合うためのドローン 戦わなくていい、何もしなくていい この街が僕らを眠らせてくれるから |