酔狂モノローグ 歌詞欄(Lyrics)氷の溶けた グラスの向こう わざと曖昧な 眼差し 口紅だけが 鮮やかで 酔いも醒めない 夜更け 灯りに揺れる まつげの影 言葉をひとつ 呑み込んで 指先でなぞる 輪郭は まだ名前さえ 呼べないまま 嘘と本音が 溶け合って 吐息だけが 真実になる 触れた心の 温度計 針は揺れたまま 戻らない 「もうやめよう」なんて 似合わない戯れ言 酔狂なだけの モノローグ 愛も罰も 似たようなもの 救いはいらない 後味が 苦く残れば それでいい 甘い夢より 醒めた夜 ほどけぬままの 沈黙を 抱きしめながら 目を閉じる それが最後と 知りながら 灯りの奥で 指が触れた それは罪でも 退屈よりは 窓を染める 午前四時 まだ終わらせたくない 氷の音が 静かに消える 眠りは決して 訪れない 名前を呼べば 崩れそうな 蜃気楼だけ 抱きしめて 酔狂なだけの モノローグ 愛も罰も 似たようなもの 救いはいらない 後味が 苦く残れば それでいい 甘い夢より 醒めた夜 ほどけぬままの 沈黙を 抱きしめながら 目を閉じる それが最後と 知りながら |