境界線上のアパタイト 歌詞欄(Lyrics)水銀の雨が 窓を滑っていく 飽和した景色を 意識の外で見ない 触れるもの全部 すり抜ける感覚 世界の解像度が また落ちていく 耳鳴りの奥で 誰かの声がする 輪郭を溶かして フィードバックノイズの揺り籠へ 歪んだ世界の境界線上 脆くて不確かな私は アパタイトみたいだね 音の洪水 溺れていたい ノイズだけが 今、存在の証明だから 無重力の体 ガラス細工の床 感情の屈折 光の散乱は綺麗 気だるさのシーツに くるまったままで 世界との接続コードを そっと抜いた 聞こえてるのは もう心臓の音だけ 現実感を手放す 深い深い眠りへ 歪んだ世界の境界線上 こぼれて砕けそうな心は アパタイトみたいだね 音の洪水 満たされていたい ノイズだけが 私でいられる場所だから 全部消え去った 静寂の中 燃え尽きたアンプに ひとつぶの燐光 瞬いていた 境界線上… アパタイトみたいだね… 溶けていく… |