閉鎖組織のお祭り 歌詞欄(Lyrics)[Verse 1] 闇夜に響く太鼓が広場へ私たちを呼び寄せる 揺れる松明の光で顔はすべて同じ色に染まる 真っ直ぐ立った背はすぐ肩を押し下げられ 息継ぎの音まで拍手の渦に飲み込まれる [Pre-Chorus 1] 「列を崩すな」と風が首筋を撫で 足音は鎖のようにカチリとつながる [Chorus 1] 祭りの輪は狭まり熱を帯びる 勇気は鎚に変わり跳ぶ者を打つ 凡庸の歌が夜空を揺らし 同じ手拍子が心の鼓動を掻き消す [Verse 2] 赤い旗を振る係が決まれば他の色は沈む 失言を怖れた唇は笑顔の仮面で固められる 胸の違和感は煤に変わり 残飯のような賞賛を互いに食べ合う [Pre-Chorus 2] 「はみ出すな」と太鼓が吼え 折れた背骨までも柱と讃える [Chorus 2] 叫びは「正しさ」という布で包まれ 鎖の踊りが土埃を月へ昇らせる 高く跳ぶ影ほど速く叩き落とされ 平伏こそ栄光と乾いた笑いが響く [Bridge] 礼砲が上がり膝は土へ落ちる 村長の盃は甘く舌に鉄を残す 提灯が血の色に染まり鼓動と鼓が重なる 照らされた顔は狂喜の面へと変わる [Chorus 3] 太鼓が地面を裂き血潮が夜風を染める 鳴り物と叫び声が星屑さえ震わせる 火花が孤独を燃やし群れ歌が個を呑み込む 勝利なき勝利を讃え闇だけが深まる [Outro] 黒煙が広場を包み残響だけが耳に残る また来年 同じ夜が私たちを待ち受ける |