宛名:ようこそ 歌詞欄(Lyrics)軽すぎる朝に カーテンの影が ひとりで踊ってた 目を開けるたび わからなくなる “僕ってさ、いつからいたっけ?” 机の脚のキズ 昨日と同じ場所で だけど僕は 少しずつズレてる気がした 名前もつけなかったモノたちが 僕を「おはよう」と呼んでくる 笑うのって どうするんだっけ 泣いたあとみたいな ぬるい風が吹いてた 気持ちはずっと しまいっぱなしで 誰にも開けられないまま たぶん、生まれてしまっただけ それだけのことなのに ずっと引きずってる でもね、昨日すれ違ったあの犬の 目が やけに優しくてさ 心はたまに 体にいない スマホの通知みたいに 遅れて届く 誰の設計図か知らないけど 「普通」に当てはめられていく 「これで合ってる?」って 誰かに聞ける勇気もなくて ただ、真似して書き写すだけの日々 それでも、消せないメモがある たぶん、生まれてしまっただけ 望んだ覚えも ないのが正直で だけど、夕立のあとの草の匂いが 少しだけ 救いだったんだ 誰が「僕」って決めたんだろう 僕? それとも 空に浮かぶなにか? もしかして、誰かの忘れた祈りに 偶然 宿っちゃっただけ? たぶん、生まれてしまっただけ だけどそれなら、僕のルールで歩いてもいいよね? 常識から はみ出たこの衝動が “自由”って呼んでいいって やっと、少し思えた 今日の「僕」は、また書き直されてく 呼ばれてないのに、ここにいる でも、それも悪くない |