春風に背を向けて 歌詞欄(Lyrics)花びらが舞うたびに あなたの声を 探してた 同じ教室の中で 手の届かない距離にいたね あの日 隣で笑ってた 誰より 大切な友だち だから私は 笑うしかなかった 自分の気持ちに 嘘ついて 「好き」なんて言葉よりも この沈黙の方が 綺麗だと思った でも 風の音にかき消されてく 私の恋は ここで終わるの 春風に背を向けたまま 名前も呼ばずに 歩き出した 「それでいい」って 自分に言い聞かせたのに 胸の奥 まだあなたがいる ポスターに描いた空 あなたの横顔を重ねた 誰も気づかない絵の中 私の全部が 滲んでた いつか映画に行くって うれしそうに話す君と はしゃぐ親友の声が 眩しすぎて ただ静かに 頷いた 奪うことも 争うことも 私にはできなかっただけ 選ばれなかった痛みさえも 思い出になるのなら いいよ 春風が肩を押すたび 涙のかわりに 歩幅を揃える あなたに会えて良かったって 心から そう思えるように ほんの少しでも 私を見てくれていたなら ……なんて、もう考えない だって私は、 ちゃんと、好きだったから 春風に背を向けた日 静かに恋を閉じ込めたけれど あなたを好きだった時間だけは これからも 私の一部になる たとえ届かなくてもいいの 言葉にしなかったことを悔やまない だって、この想いだけは ずっと、春の空に咲いてるから |