灰色と僕 歌詞欄(Lyrics)【Verse 1】 終電を見送った踏切 赤が脈を打つ 風に舞うレシート 今日の証拠みたいだ 退色したガードレール 擦れた独り言 「大丈夫?」って通知は来ない夜 【Pre-Chorus】 自販機の駆動音 肺のかわりに鳴る 機械仕掛けが問う 「君の存在理由は?」 【Chorus】 灰の雲へ 名もない祈りを投げる 欠けた旋律 ポケットでまだ温い 赦されないままでも 手放せない痛みを 声に替えて ここに置いていく 【Verse 2】 閉店のシャッター文字 上書きされた夢 交差点の白線 何度でも消えては引かれる 傘立ての錆 軋むアスファルトの体温 世界は平気な顔で 今日を捨てていく 【Pre-Chorus 2】 街灯のハムノイズ 雨粒のモールス 「希望とは何だ?」 返事だけが遅延する 【Chorus 2】 灰の雲へ 忘れた歌名を呼ぶ 割れたメロディ 拾い集めて並べる 壊れたままの心で それでも鳴る拍を ひとつずつ 今に刻んでいく 【Bridge】 無数のノイズ 壊れた旋律 廻るだけの記憶 消えかけの夢 それでも僕は 耳を澄ませる 崩れ落ちる世界で 君の声を探して 【Down Chorus】 灰の雲よ どうか奪わないで 今日のうちに灯った 小さな発火点を 正しさじゃなくていい 嘘じゃない温度で 息をするみたいに ただ鳴らしたい 【Final Chorus】 灰の雲へ 言葉より先に届く 名もなき歌で 不在の君を照らす 赦しが来なくても 後悔と歩いていく 終わりの手前で それでも手を振る 【Outro】 踏切は眠ったまま 赤はもう点かない ポケットの中で 音叉がまだ揺れる “生きる意味”の代わりに 震えるこのかすかな音 聞こえるなら それでいい 【Final Chorus】 あの空に 祈りを重ね 忘却の彼方へと 歌を響かせる 痛みも絶望も 連れて歩くよ 僕はまだ ここで歌うよ 僕はまだ ここで歌うよ |