茜空に還る 歌詞欄(Lyrics)[Intro] 風の向きが変わった 線路脇 草の匂いが まだ夏を引きずっている [Verse] サンダルのまま 小道に立ち止まる 電柱の影が 真横に伸びて 蝉の声だけが 時をさかのぼる 水たまりの空が ゆれていた [Pre] ポケットの中 まだ あの時の鍵 錆びたまま 触れてない [Chorus] 茜空 茜空 君の目に似ていた 何も言えずに ただ見上げた 戻れない 戻らない でも まだここに染みる色 [Post] (まだ...) [Verse] コンビニの前の自販機が つけっぱなしの灯りを滲ませる 誰もいないベンチに腰かけ 冷えた缶を握りしめる [Pre] 見送った背中は 振り返らなかった あれが最後と 知らずに [Chorus] 茜空 茜空 君の声が染みた 交わせなかった 言葉の影 遠くても 消えなくて いまも胸の奥に浮かぶ [Bridge] 名前を呼べば 風が揺れるだけ でも確かに そこにいた—— [Final] 茜空 茜空 いまの僕を照らす 言えなかったこと 空に溶けて 戻れない 戻らない それでも 歩き出せる光 [Outro] 足音が 舗装に吸われていく 影は 自分ひとりぶんだけ |